
長時間の通電に耐えるために必要な仕組み
電気錠を使用する場面で、**「長時間通電状態を維持したい」**という要望は少なくありません。
しかし、一般的な電気錠は、通電し続けると発熱し、故障や性能低下につながるリスクがあります。
そんな課題を解決するのが、「連続通電基板」です。
通電しっぱなしにできない?電気錠の課題
多くの電気錠(特にソレノイド式)は、通電によってロックやアンロックの動作を行います。
ただし、内部にはコイルがあり、長時間通電すると発熱し、やがて
- コイルの焼損
- 動作不良
- 安全性の低下
を引き起こすことがあります。
そのため、標準では「数秒~数十秒の通電で自動的に切る」制御が前提になっています。
連続通電基板とは?

連続通電基板は、電気錠に接続して使う専用の電流制御回路です。
内部には電流制限や保護回路が組み込まれており、電気錠を長時間通電しても安全に使えるよう調整されています。
連続通電基板を使う3つのメリット
① 電気錠の熱劣化を防ぐ
通電時の電流を適切に制限・管理することで、発熱を抑え、電気錠の寿命を延ばすことができます。
② 常時ロック・常時アンロックを可能にする
電気錠を「ずっと開けたまま」「ずっと閉めたまま」という制御自由度の高いシステムが構築できます。
③ 設計・運用がシンプルになる
「連続通電基板」を使えば、ソレノイドや電気錠の設計がとてもシンプルになります。複雑な制御を考える必要がなくなるので、開発の手間も減り、よりスムーズに製品化が進められます。

このような用途に導入いただけます
- 電子ロッカーや宅配ボックス
- 食品や医療の保管庫
- 展示会やデモ機
- 教育機関や図書館の共用ロッカー など
まとめ:熱対策=安全対策
連続通電基板は、電気錠の性能を引き出すだけでなく、安全性・信頼性の向上にもつながる重要なパーツです。
特に「開閉タイミングを自在にコントロールしたい」「システム運用を安定させたい」という現場では、コスト以上の価値があります。
電気錠を“ずっと使い続ける”ための相棒として、連続通電基板の導入をぜひご検討ください。
タカハ機工には、連続通電基板内蔵の電気錠(スリムロックライトプラス-NL0410-)もあります。

タカハ機工株式会社は、福岡県飯塚市の創業45年目のソレノイド専業メーカーです。金型から全ての部品を国内自社工場で製造する「一貫生産システム」で圧倒的優位な品質・価格・納期を実現しており、国内はもとより海外でも多く製品が使用されています。長年培った技術とノウハウで「薄型・頑丈・日本製」のソレノイド電気錠「タカハロック」シリーズを開発。様々な機械製品の開発に携わっておりますので、製品開発時から是非お気軽にご相談ください。
